大小合わせれば、毎日が意思決定の連続です。
「どんな目標をもって一年を迎えるか?」
「今日一日の大きなテーマは何か?」
「どちらの仕事を優先するか?」
「とっさの質問になんて答えるか?」などなど・・・
日々の意思決定をブレずにおこなうための6つの視点を紹介します。
Outcome(目的)
そもそも今何がしたいのか?まずは「何を差し置いても得たいと思う結果」を明らかにすることが必要です。何かの意思決定を迫られたとき、短期的な選択の優劣にどうしても目が行きがちです。そうではなく「得たい結果」が何なのかを明確にしておくことで、目先に見える成功や失敗に心揺さぶれることなく意思決定することができます。
今、この一日、この瞬間が「何を得るための時間なのか」が整理できていれば、全体として、長期的に、どこへ向かうのかを見失わず、自信をもって意思決定をおこなうことができます。
Option(選択肢)
次に選択肢、代替案をたくさん持っておくことです。何かをやってみて結果を伴わないとき、「失敗した~、もう駄目だ~」となりがちです。一回の失敗で心折れるのは、そもそも自分を過信しすぎです。思った通りに成功することもあれば、失敗することもあります。当たり前の事です。周到に準備を行った時ほど、一つの小さな失敗に心がやられてしまいます。そもそも100%成功するための準備などできないですよね。失敗の可能性を認識し、選択肢をたくさん用意しておくことが大切です。
「どうなるかわからないこと」についての対処法を数多くリストアップしておきましょう。一つの練りに錬られた方法よりも、「なんとなくこれ?なんとなくこの方法?」といったぐらいの感じで実行に移し、進めながらよりよいやり方に改善していけば良いのです。
Consequence(やってみた結果)
なんでもいいからやってみてその結果を得ることが大切です。良い結果でも、悪い結果でも構いません。うまくいかない場合には、準備した代替案をたくさん試してみましょう。「やってみたらこうなった!」という事実から多くのことを学ぶことができます。
ひとつひとつの結果に対して、一喜一憂する必要はありません。たくさんの行動結果を得るということが大切だと考えましょう。いちいち、上手くいったから喜びの大騒ぎ、失敗したから嘆きの沈黙、では体がもちません。
なぜうまくいったのか、なぜ失敗したのかを振り返り、次の行動に活かしましょう。上手くいったときの大騒ぎは、確かに楽しいことではありますが・・・
Evaluate(評価する)
結果を評価すること。行動から生じた結果より、得たい結果にどれだけ近づいているかを定期的に評価しましょう。目標地点に対しての現在地がわかります。意思決定の一つ一つの失敗は「本当の失敗」ではありません。
どんなに優れた人であっても失敗はあります。むしろ優れた人であるからこそ、行動量も挑戦量も多くなり、たくさんの失敗を生み出すと考えたほうが良いでしょう。
意思決定の本当の失敗は、一つ一つの失敗から何も学べないことです。
Mitigate(軽減)
何らかの意思決定の結果、プラス効果とともにマイナス効果も生み出してしまうことがよくあります。マイナス面を軽減する工夫をしましょう。プラス効果ばかりに目をやって、マイナス効果を放置するのではなく、そのマイナス面をどうやれば減らせるかの話し合いが必要です。多くの人と話し合いをすることで、新しい観点のマイナス面が出てきたりもします。
マイナス面といってしまうと、ダメなもの、排除を要するもののように聞こえますが、決してそうではありません。マイナス面は、新しいアイデアを引き寄せる磁石のようなものです。
マイナス面から顔を背けたり、無視したりすることなく正面から向き合いましょう。きっとそれまでにはなかった新しいアイデアが浮かぶはずです。
Resolve(決議する)
「締め切り」をつくりましょう。意思決定においては事前の情報収集よりも、最初の締め切りをつくるほうが大切です。「誰が、いつまでに、何をするのか」をその場で決めてしまうことです。本やインターネットでいくら情報を集めても、意思決定の質そのものが上がることはありません。不確定な未来を確定させることはできません。まずやってみる。
今考えられる最善が頼りないものであっても、まずやってみることが近道です。やってみて、振り返って、また考えて、やってみるの繰り返しです。いつ「振り返り」をおこなうのかを事前に決めてしまいましょう。
2019年が良い年になりますように!