新年を迎え、気持ちも新たに目標を定められた方も多くいらっしゃることと思います。一方で、例年目標を定めながらも残念ながら途中で計画倒れになってしまったり、途中で挫折してしまった経験をお持ちの方も少なくないのではないでしょうか?
今回のテーマは「ベクトル~輝かしい未来へ~」ですが、目標をクリアして輝かしい未来へ向かうためにどのようにすればいいか、その方法を一つご紹介したいと思います。それは、「自分作戦会議」です。
目標は自分で興味があること。とにかくまずはやってみましょう!
せっかく目標を定めて始めることなのですから、やはりご自分で興味があること、楽しく取り組めそうなことの方が取り掛かりやすいでしょう。やらされてやるのと、自ら進んでやるのとでは、学ぶ姿勢も進む速さも違ってくることは皆さんも経験があるはずです。できることならば、目標は「少し難しいけれど、頑張れば手が届く」くらいの難易度だとご自分でも自身の成長を感じられると思います。
そして、やろうと思い立ったらまずは一歩踏み出してみましょう。やる前に「やってはみたいけれど、何から取りかかれば良いかわからない」とか、「これは本当に自分がやりたいことなのか」といった疑問や迷いを持っていてもそれは当然のことです。年齢を重ねると、これまでと違う行動をとることを躊躇してしまったり、失敗したくないからとしり込みしてしまう気持ちもよくわかります。でも、それに対する答えは実際に一歩踏み出した人にしかわかりません。頭の中で考えているだけでは、その経験は得られないのです。
もし一歩踏み出してみた結果、何かしらの違和感を感じたのであれば、方向転換を図る必要があります。そこで有効なのが次のステップ「振り返り」です。
自分の取り組みを振り返り、整理してみましょう!
「振り返り」は、人が経験から学ぶときに必要なステップです。「自分の行動を見つめなおして、その先に何をしなければならないかを自分の頭で整理すること」を言います。経験は、そのまま放置していても身になりません。自分の頭でかみ砕いて整理することが必要です。では、「振り返り」はどのようにすればいいのでしょうか?
「振り返り」では、①何が起こったのか②それはどのような意味があったのか、よい点と悪い点はそれぞれどんなことか③この後何をするか、といった3つの問いに対して考えをめぐらしていくことで頭の中を整理することができます。このような「振り返り」は最初慣れるまでは少し時間がかかります。普段は日々のやるべき事に追われ、目の前のことに対処することで精いっぱいだからです。しかし、経験したことを精査しなければいつまでも同じような間違いやつまずきをしてしまいます。毎日でなくても良いので、短いスパンで「振り返り」をする習慣をつけていきましょう。またこの「振り返り」は、「個人が頭の中で行う作戦会議」と言い換えることができると思います。一般に作戦会議というと集団が目標達成のために行うものですが、これを個人レベルでの目標達成までのプロセスに活かすのです。
「振り返り」の際には、客観性をもたせるために自分の状況を俯瞰的に見ることが必要です。俯瞰で見ることで、目標に対する今の自分の位置はどこにあり、進んでいる方向は当初の目標と一致しているか、などがわかります。もしこの段階で進んでいる方向が違っても、方向転換や軌道修正を早いうちにすることができるため、多少の回り道があったとしても、大きな方向性を失わずに済みます。
「振り返り」は自分の弱点に向き合うことでもあり、痛みを伴います。ただし、その痛みを認め乗り越えられれば目標に向かってさらに力強く挑んでいけるのではないでしょうか。
目標を決めたもののうまく進められないのであれば、その原因がどこにあるのか向き合いましょう。私も試しに行った「振り返り」の結果、思った以上の自分の甘さを認識させられるということがありました。目標に向けて、これからも自分作戦会議を重ねながら頑張っていきたいと思います。
皆さんも目標に向けて、「自分作戦会議」を試してみませんか?